株式会社第一防災は、「“いつも通りを守る” 静かなプロフェッショナルへ。」という現在のコンセプトにつながる、地域への深い貢献と防災への情熱からその歴史を歩み始めました。
創業の地である静岡県は、地震や津波、台風による水害など、自然災害のリスクが常に存在する地域です。昭和34年(1959年)4月、こうした背景の中で、創業者は「地域の暮らしと生命を守る防災の仕事には、必ず役に立てる未来がある」と考え、静岡市千代田に小さな防災事業所を立ち上げました。
創業当初は3名で始めたものの、程なくして2名が離れ、残されたのは事業と借金だけという厳しい状況でした。それでも創業者は逃げずに責任を担い、ただ一人でコツコツと返済を続けながら、地道に消火器の販売を行っていました。特別な資金力も知名度もない中、「真面目にやること」を信条に日々取引先を訪ね歩く姿勢が評価され、自動車メーカー・スズキとのご縁をいただいたことが、事業の転機となりました。
火災報知機や消火器販売から始まった事業は、その後スプリンクラー設備や屋内消火栓設備など、より大規模な消防設備の設計・施工へと拡大。昭和47年(1972年)11月21日には有限会社へ組織化し、堅実な経営基盤を築いていきました。
お客様一人ひとりに寄り添う中で、「設置して終わり」ではなく、保守点検こそ防災設備の生命線であることを強く感じ、設計・施工から点検・整備まで一貫して担う現在の事業スタイルが確立されました。
平成13年(2001年)12月10日には株式会社へと組織変更し、社会的責任と事業のさらなる発展に向けて体制を強化。そして平成28年(2016年)、創業者の後継者問題をきっかけに現代表が事業を承継しました。もともと後継候補ではあったものの、「自分が継ぐとは思っていなかった」時期もありました。しかし創業者夫婦に子どもがいなかったこと、そして「会社をなんとか存続させてほしい」という強い願いを受け、覚悟を持ってバトンを引き継ぎました。
創業者が一人で借金を返しながら積み上げた信用、スズキとのご縁に代表される「人に恵まれた歴史」、そして地域の“いつも通り”を守り続ける使命。この思いを次の世代へ確実につなぐことこそが、今の第一防災の根幹です。
これからも私たちは、静かに、誠実に、そして確実に。
地域の安全と安心を支えるプロフェッショナルとして、より良い防災の未来づくりに貢献してまいります。